第2回:「切削・ワイヤー・レーザー」

2025年6月24日
#社長ブログ

どの加工が最適?その判断とは

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

こんにちは。榊原工機の榊原です。

今回は、直径80mm・厚み6mmのステンレス部品を、

どうやって加工するか?という現場での判断についてお話します。

加工形状はこんな感じ
材質:ステンレス

厚み:約6mm

直径:約80mm

この形状、加工方法としては大きく3つあります。

レーザー加工

切削加工

ワイヤーカット加工

お客様が求めるものによって変わる

例えば──

「ラフでいいから、スペーサーとして機能すればOK」

そんなケースでは、レーザー加工が最適。

一番安くて早く仕上がります。

3つの加工方法を比較してみましょう

レーザー加工(価格重視)
最安でスピーディー

ただし仕上がりは少し粗め

寸法精度はそれなり(±0.2mm程度)
切削加工(汎用性&見た目)
板から丸く削り出し、クランプして溝加工

表面仕上げがキレイ

クランプの工夫が必要(干渉に注意)

ワイヤーカット加工(高精度)
板材から輪郭を精密にカット

ネジ加工を事前にフライスで済ませて切断

±0.01mmの精度が出せる

見た目もほぼ気にならないレベル

最適な加工は「目的」と「納期」で決まる

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

最適な加工は「目的」と「納期」で決まる

今回は「1個もの」かつ「すぐ欲しい」という事情もあり、

在庫材で即対応できるワイヤー加工を選びました。

もし…

価格重視 → レーザー加工

見た目重視 → 切削加工

高精度必要 → ワイヤーカット

といったように、お客様の希望に合わせて柔軟に選んでいます。

図面に書いてないことも多いからこそ…

図面に「レーザー加工希望」などと書かれていれば

とてもありがたいのですが、

実際には指示がないケースも多いんです。

だからこそ私たちは、

「クレームが出ないよう、最適なやり方を考えて作る」

という意識を持って仕事をしています。

もしお時間がいただけるなら、お客様と直接ご相談して、

最善の方法をご提案するようにしています。

まとめ
加工方法は「価格・納期・品質」で使い分ける

図面だけで判断できないときは、プロとして提案する

クレームの出ない製品作りが第一

次回も、現場のリアルや加工屋の工夫をお届けします!

どうぞお楽しみに。