レーザー切断おすすめです!

こんにちは。榊原工機の榊原です。
今回は厚み12mmのステンレス板をレーザー切断してもらった事例についてお話します。
レーザー切断というと、どうしても
• 切断面が汚い
• 歪みが出やすい
といったイメージをお持ちの方も多いと思います。
実際、切削加工やワイヤーカットと比べると、切断面の仕上がりはやはり多少粗い部分があります。
ですが今回の加工結果を写真でご覧いただくとわかる通り、12mmという厚みがあるにもかかわらず、ほぼ真っ直ぐ、かつ大きな隙間も生じないレベルで仕上がっています。
もちろん、厳密に測れば百分の何ミリかの歪みはあるでしょう。
しかし、背中同士を合わせてみてもほとんど隙間がなく、十分に実用的な精度といえます。
レーザー切断のメリット
例えば今回のような形状であれば、
• 通常なら6F材から荒加工して
• さらにくびれ部を切削加工する
というプロセスになります。
これだとどうしても工程数が増え、レーザー切断の3倍から5倍のコストがかかってしまいます。
しかしレーザーであれば、
• ある程度の仕上げで十分
• 製品としての機能を果たせばOK
といった部品については、圧倒的にコストを抑えることができます。
設計段階での発想が大切
部品設計の際に
「ここまでの精度が本当に必要なのか?」
「多少のバリや歪みがあっても問題ない箇所か?」
を見極めることで、レーザー切断という選択肢を活かすことが可能になります。
結果として、
• コストダウン
• 短納期化
• 設計の自由度
を高めることができます。
今回の事例を通して、レーザー切断を前提にした設計の重要性を改めて実感しました。
こういった考え方は、これからも積極的に取り入れていきたいと思います。
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