第12回:6F材について

2025年7月9日
#社長ブログ

こんな切削面です。

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

榊原工機の榊原です。

今回は「6F材」について、あらためて説明してみたいと思います。

加工業界の方なら「6F材」という言葉はよくご存じだと思いますが、一般の方には意外と知られていない用語かもしれません。そこで、今回は写真付きでわかりやすく紹介します。

■ 6F材ってなに?

「6F」とは、6面全てがフライス加工された材料のことを指します。
• 6 … サイコロのような6面体の「6」
• F … フライス(フライス加工)のF

つまり、「6F材」とは、材料の6面すべてをフライス盤などの機械で削って、平面を出してある材料のことを言います。

■ なぜ6F材を使うの?

私たち榊原工機では、主にこの6F材を使って切削加工を行っています。理由はシンプルで、「早くて、安くて、精度が高い」からです。

昔は、黒皮材(=表面が酸化皮膜で覆われた素材)を買って、自社で6面すべてを削っていました。

でも最近では、6F加工に特化した専用機械を持つ専門業者さんが増え、
自社で加工するよりも はるかに安く、早く、正確に仕上げてくれるようになりました。

■ 加工現場の今

なので、現在ではほとんどの加工業者さんが、最初から6F材を仕入れて加工しています。
「黒皮材から一から削る」という仕事は、今ではごく稀な特注品や大物の加工のときぐらいです。

■ まとめ

6F材は、時間とコストを削減できる「現代の加工現場の標準材料」とも言える存在です。
これから加工やモノづくりに関心を持つ方は、ぜひこの「6F材」という言葉、覚えておいてくださいね。

※この記事には実際の6F材の写真を掲載しています。素材の違いが一目でわかるよう、ぜひご覧ください!

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