ワイヤー加工?

こんにちは、榊原後期の榊原です。
今回は、少し形状のある部品加工についてお話しします。
このような部品を加工する場合、皆さんならどう取り組むでしょうか?
たとえばマシニングセンターで加工するとしても、
**クランプ(把握の仕方・掴み方)**をどうするかは大きな課題になります。
また、コンタマシンで荒引きしてからマシニングで仕上げる方法も考えられますが、
この場合も同様にクランプの方法を検討しなければなりません。
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榊原工機での事例
当社では、こういったケースでワイヤーカットを選択することがあります。
ワイヤーカットを使うメリットとしては
• クランプの方法を深く考えなくて良い
• 糸の子のようにセットして切り出すだけで完了する
• 比較的短時間で加工できる
といった点が挙げられます。
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ワイヤーカットの注意点
一方でデメリットもあります。
ワイヤーの加工代として
• 真鍮線の消耗費用が1時間あたり約1,000円
• アルミ材では切粉がフィルターに詰まりやすく、フィルター寿命が短くなる
• フィルターの交換コストを含めると、1時間あたり数千円かかる
といったコスト面の負担があります。
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それでもワイヤーを使う理由
それでもワイヤーカットを選ぶ理由は、
加工中に機械を段取りしたまま他の仕事に移れるからです。
結果として作業の並行処理ができ、
トータルでは利益を確保できるという考え方です。
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部品加工のやり方は一つではありません。
クランプや加工段取りなどを含めて
「どうすれば最適か」を考えるヒントになれば幸いです。
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