第27回:放電加工と切削加工の工夫

2025年9月12日
#社長ブログ

逃がし加工

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

通常、複雑な形状を加工する際には「放電加工」を用いることがあります。放電加工では、まず専用の電極を作り、その電極を使って金属を削り出していきます。つまり「電極の製作時間」+「放電による加工時間」が必要になるため、どうしても手間と時間がかかってしまいます。

しかし、設計の段階で工夫をすれば、放電加工を使わずに済む場合があります。例えば、エンドミル(切削工具)が入るように形状を少し変えることで、放電加工ではなく切削加工だけで仕上げることができるのです。

この写真の部品も、そうした工夫によって放電加工を行わずに切削で仕上げた例です。

もちろん、用途によっては放電加工が必要不可欠な場合もありますが、こうした工夫を取り入れることで「コスト削減」や「納期短縮」にもつながります。設計と加工の両面から最適化することが、私たち町工場の強みでもあります。

その他のブログ