【榊原工機】金属治具の治具制作を1個から行う場合の価格構成と、高品質を確保するための技術的な注意点を解説。
金属治具を1個から発注する場合、結論として「設計段階の情報整理」と「加工方法を踏まえた仕様の整理」ができていれば、ムダなコストを抑えつつ2~4週間程度の納期で高品質な治具を実現できます。
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この記事のポイント
**今日の要点3つ**
– 1個からの金属治具は、段取り費と設計工数が価格の大半を占めます。
– 一言で言うと、納期は「仕様の固まり具合」と「形状の複雑さ」でほぼ決まります。
– 最も大事なのは、使用目的・ワーク情報・精度要求を初期段階で共有し、設計と加工を一体で考えることです。
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この記事の結論
結論として、金属治具を1個から依頼する際は「設計情報の整理」「コスト構造の理解」「短納期に向いた仕様決め」の3点を押さえるだけで、予算と納期のブレを大きく減らせます。
– 価格は「設計+段取り+加工時間+材料+表面処理」で構成され、特に少量では段取り費の比率が高くなります。
– 一般的な納期は設計込みで2~4週間程度で、形状が単純・材質が一般的な場合はそれより短縮できるケースもあります。
– 初心者がまず押さえるべき点は「何のための治具か」「どのワークをどう固定・検査したいか」を文章と写真で共有することです。
– 図面がなくても相談は可能ですが、その場合は設計工数が増えるため、参考サンプルや3Dデータがあるとコストダウンにつながります。
– 1個から200個までの小ロットは、「将来の仕様変更」を見越した設計にすることで、後からの仕様追加や再製作のムダを抑えられます。
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金属治具を1個から頼むとき、価格はどう決まる?
結論として、金属治具1個の価格は「設計工数」と「段取り時間」が大きく、単純な形状でも量産品より1個あたりの金額は高くなりがちです。一言で言うと、加工そのものより「準備」にお金がかかるイメージです。
– 当社のような治具専門工場では、手のひらサイズの治具部品を1個から200個まで短納期で対応する一方、試作1点物では段取り費が価格の多くを占めます。
– 小ロットでは、1個5,000円の部品が1,000個になると1個500円まで下がるように、数量が増えるほど1個あたりの単価は下がる傾向があります。
金属治具1個の「価格構成」を分解すると?
一言で言うと、「何にどれだけ時間をかけるか」がそのまま見積金額になります。代表的な内訳は次のとおりです。
– 設計費:仕様整理、3Dモデル・図面作成、強度検討など。
– 段取り費:治具を加工するためのプログラム作成、チャックや固定方法の検討、工具選定など。
– 加工費:切削や穴あけ、ワイヤーカット、研磨など実際の加工時間。
– 材料費・熱処理・表面処理費:SUS、SK、アルミなど材質と、焼入れやメッキ・アルマイトなどの処理。
当社では、手のひらサイズの部品であれば工程集約や設計見直しにより、トータルコストを抑える提案を行っています。
1個から依頼する場合の「コストを抑える3つのコツ」
結論として、コストを抑えたいなら「形状をシンプルにする」「公差を必要な範囲に絞る」「加工方法を意識した仕様にする」という3点が重要です。
– 形状:角Rを許容する、ポケット形状を浅くするなど、加工しやすい形にする。
– 公差:全寸法を高精度にするのではなく、重要寸法だけ狭い公差にする。
– 材質:初期検証段階では、工具鋼ではなく機械構造用炭素鋼やアルミで試作することで、コストと納期を抑えられるケースがあります。
実際、当社でも「まずはアルミで1個試作し、その結果を見て本番用の焼入れ鋼治具を製作する」といった二段階構成を提案することが多くあります。
将来の「複数個生産」を見据えた価格設計
最も大事なのは、1個だけの価格ではなく「将来10個・50個の追加製作もあり得るか」を最初に共有することです。
– 初号機の段階で加工プログラムと治具設計を標準化しておくと、2個目以降は段取り短縮によるコストダウンが期待できます。
– 当社のような小ロット専門工場では、1~200個まで同じ設備と品質基準で対応できるため、試作から小ロット量産までの移行がスムーズです。
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金属治具を1個から依頼するときの納期は?どこまで短縮できる?
一言で言うと、金属治具1個の納期は「仕様確定から2~4週間」が一つの目安で、仕様がシンプルなほど短縮が可能です。ただし、設計込みか、加工のみかで大きく変わります。
一般的な納期の目安と、短納期の限界
結論として、設計から組立まで含む一般的な治具制作では、2~4週間がよくあるリードタイムです。
– 手のひらサイズの単純形状で材料在庫がある場合、2~3営業日で出荷されるケースもありますが、これは「図面が確定している」「追加処理が少ない」など条件付きです。
– 一方で、複雑な組立治具や複数部品から成る総合治具では、打ち合わせ・設計・試作・調整を含めると1~2か月かかる案件も珍しくありません。
短納期を実現するために発注側が準備すべき情報
短納期を実現するには、結論から言うと「打ち合わせ前の情報整理」が最も効きます。発注担当者の方には次の情報を整理いただくことを推奨しています。
– ワークの図面または現物、3Dデータ(STEPなど)
– 治具を使う目的(加工用か検査用か、位置決めか固定か、など)
– 必要な精度(繰り返し精度、直角度、平行度など)と、許容できるズレの範囲。
– 使用環境(油がかかるか、高温か、クリーンルームか)と使用頻度(試作だけか量産ラインか)。
これらが明確なほど設計の手戻りが減り、結果として納期もコストも抑えられます。
短納期案件で「やってはいけない」3つの例
一言で言うと、「仕様が曖昧なまま急ぎで依頼する」ことが、最もトラブルと追加コストを招きます。
– 仕様変更を前提にしたまま加工開始:途中で形状変更が入ると、再製作や大きな手直しが発生し、結果的に納期もコストも膨らみます。
– 使用目的が不明瞭なまま高精度を要求:本当は不要な公差や仕上げを指定してしまい、不要な工程が増えます。
– 外注間のバトンが多すぎる:設計会社と加工会社が分かれていると、情報伝達のタイムラグが増えます。当社のように設計~加工~検査まで一貫対応できる会社なら、このリスクを抑えられます。
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1個から頼むときの設計上の注意点は?(金属治具の具体的なチェックポイント)
結論として、設計段階で「治具の役割」「ワークの保持方法」「着脱性と安全性」「メンテナンス性」の4点を整理しておくことが、高品質を確保する近道です。
金属治具設計で初心者がまず押さえるべき点
一言で言うと、「何を、どこまで、どの精度で抑えたいか」を具体化することです。
– 目的:位置決め・クランプ・検査・組立補助など、治具の役割を明確にする。
– ワーク情報:材質、形状、公差、仕上げ状態、チャック可能な部分など。
– 使用方法:誰が、どの工程で、何秒くらいで扱うかを想定し、安全性と作業性を両立させる。
当社では、ヒアリング時にこれらを確認しつつ、必要に応じて「治具側で吸収すべき精度」と「工程側で管理すべき精度」を整理して提案しています。
図面なしでもOK?試作治具の設計と安全性
結論から言うと、図面がなくても依頼は可能ですが、その場合は「サンプル」「スケッチ」「3Dデータ」のいずれかを共有していただくことで、設計の精度とスピードが大きく向上します。
– 検査治具や試作品治具では、安全性と再現性が重要なため、「手が挟まれない形状」「ワークの落下防止」「過大な力がかからない構造」が必須です。
– 当社では、図面がない案件でも、用途とリスクを整理したうえで、工程集約や強度設計を行い、必要に応じて段階的な試作(簡易モデル→本番治具)をご提案しています。
金属と樹脂を組み合わせるべきケース
一言で言うと、「ワークを傷つけたくない」ときや「軽量化・コストダウンをしたい」ときは、金属と樹脂の組み合わせが有効です。
– 接触部のみ樹脂(POM、ナイロンなど)とし、ベースは金属にすることで、剛性とワーク保護を両立できます。
– 特に小物部品の治具では、樹脂部品を交換式にすることで、摩耗対策とメンテナンス性の向上が期待できます。
当社でも、金属ベース+樹脂インサート構造の検査治具や組立治具を多く手掛けており、1個からの試作段階で材質構成を検証しておくことで、量産治具へのスムーズな移行を支援しています。
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よくある質問(FAQ)
Q1:金属治具を1個だけ作る場合の価格目安は?
A:結論として、形状や精度によりますが、手のひらサイズの単品治具では数万円台からが一つの目安です。少量では段取り費の比率が大きく、量産単価より高めになります。
Q2:1個だけでも見積もりを依頼して良いですか?
A:はい、問題ありません。当社のように1個から200個までを得意とする工場では、単品試作から小ロット量産まで一貫対応できる体制を整えています。
Q3:納期をできるだけ短くしたい場合、何を準備すべきですか?
A:ワーク図面や3Dデータ、使用目的、必要精度、希望納期を事前にまとめていただくと、設計と見積もりがスムーズになり、結果として納期短縮につながります。
Q4:図面がなくても金属治具を依頼できますか?
A:可能です。その場合は、現物サンプルやスケッチ、写真などをご用意いただき、用途や必要精度をヒアリングしながら、当社側で設計を行う形になります。
Q5:金属治具の一般的な納期はどれくらいですか?
A:設計込みで2~4週間が一つの目安です。図面が完成している簡易治具や小物部品であれば、条件が揃えば数営業日での対応が可能なケースもあります。
Q6:コストを抑えるために、発注側でできる工夫はありますか?
A:形状をシンプルにし、公差を必要な箇所に絞り、一般的な材質・表面処理を選ぶことが有効です。また、将来的な追加製作の予定があれば、初期段階でその旨を共有していただくと、プログラムや治具設計を標準化しやすくなります。
Q7:金属と樹脂、どちらで治具を作るべきですか?
A:ワークを傷つけたくない場合や軽量化を重視する場合は、接触部を樹脂、それ以外を金属にする組み合わせ設計がおすすめです。高剛性や耐久性が最優先の場合は、全面金属構造を基本とし、必要に応じて交換式の樹脂パッドを追加する方法もあります。
Q8:1個から200個までの小ロット生産に向いている加工方法は?
A:切削加工(マシニングや旋盤)、ワイヤーカット、研磨などの汎用性が高い加工方法が適しています。これらを組み合わせることで、治具部品の精度・コスト・納期のバランスをとることができます。
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まとめ
– 金属治具を1個から依頼する際の価格は、「設計+段取り+加工+材料・処理費」で構成され、特に少量では段取り費の比率が高くなります。
– 一般的な納期は設計込みで2~4週間が目安で、情報が整理されているほど短納期対応がしやすくなります。
– 高品質を確保するためには、「治具の目的」「ワーク情報」「必要精度」「使用環境」を発注段階で明確にし、設計と加工を一体で考えられるパートナーに相談することが重要です。
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