一言で言うと、仕上がり面の「筋目の方向と模様」を見るだけで、旋盤加工かフライス加工かを見分けることができます。本記事では、その見極め方と、加工方法によるコスト・精度・用途の違いをわかりやすく解説します。
【この記事のポイント】
仕上げ面の筋目**で旋盤とフライスの加工方法を見分けられる
用途・コスト・精度**の違いを理解すれば、設計や発注で失敗が減る
実際の事例と写真イメージ**を通じて現場レベルで理解できる
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今日の要点3つ
1. 回転方向の筋目=旋盤加工、並行筋目=フライス加工
2. 旋盤は丸物に、フライスは平面や角形に最適
3. 表面品質の見極めがコストと納期最適化のカギ
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この記事の結論
– 旋盤は「材料を回転させる」加工で、放射状の模様が特徴。
– フライスは「工具を動かす」加工で、直線的な筋目が出る。
– 見た目から加工法を知れば、設計・加工精度の最適化が可能。
– 表面の違いはコスト・納期・耐久性にも関係する。
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旋盤加工とフライス加工の基本を整理しよう
旋盤加工とは?
結論から言うと、旋盤加工は「回転体に最適な切削方法」です。材料(ワーク)自体を高速で回転させ、固定されたバイトという工具で削ることで、円筒形・円錐形など回転対称の部品を高精度に仕上げます。
例えば、軸・シャフト・ナットなどの部品に多く使われます。表面を見ると、**レコード盤のような放射状の模様**が見えるのが特徴です。
現場では、NC旋盤や複合旋盤を用い、1/100mm単位での精度が求められます。当社でも、主に「治具部品」「丸軸構造」「機構パーツ」の少量生産に採用しています。
フライス加工とは?
一方でフライス加工は、「平面や曲面を精密に削る加工方法」です。材料を固定し、回転するエンドミル(工具)で削るため、**工具の通り道に沿った筋目**が生まれます。
旋盤のように放射状ではなく、**平行や格子状のパターン**が多く見られます。角物やプレート部品など、平面が多い構造に向いています。
当社では、アルミやステンレスなどの異材対応と、±0.01mmの精度保持を両立しています。治具・自動機ユニット部品、配管プレートなどが代表例です。
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加工方法で変わる仕上がり面とコスト
一言で言うと「削り方の違い=見た目とコストの違い」
理由は、切削力のかかり方と工具の構造にあります。旋盤はワークを回すため効率が良く、円筒面ではコストを抑えられます。フライスは複雑形状に対応できるものの、加工経路が長い分、時間=コストがかかりやすいのです。
例:同じ材料を加工したときの比較
旋盤加工(SUS303 φ20 × 100 mm)
→ 放射状の光沢。公差±0.01mm。
→ 時間:15分前後。コスト効率◎。
フライス加工(同材ブロック 20 × 20 × 100 mm)
→ 平行筋でマット調。角仕上げ可。
→ 時間:25分前後。多面加工OK。
この差を理解することが、製品設計段階での図面化や発注仕様の最適化につながります。
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どちらの加工が向いている?用途別の判断ポイント
丸物・軸物 → 旋盤が最適
丸軸や円筒形状品は、回転体中心を基準にした加工が不可欠です。ベアリング軸、スリーブ、ブッシュなど、真円度が重要な部品に向いています。
平面・角物 → フライスが最適
プレート、ブラケット、取付座など、複数の平面や穴位置精度を必要とする部品にはフライス加工がおすすめです。面取り・溝・タップ穴加工なども同時に行えます。
複合品 → 旋盤+フライスのハイブリッド加工
当社では、複合機を用いることで1チャッキング・ワンストップ加工を実現。丸軸に角座をもつ治具や、装置の接続パーツも1台で完結します。
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仕上がり面で判断できる具体的チェックポイント
1. 放射状なら旋盤加工
→ レコード盤のような模様が特徴。中心線から放射。
2. 平行筋ならフライス加工
→ 直線方向に同ピッチの筋目。面の均一感が高い。
3. ツヤと触感で判別
→ 旋盤はツヤ感強め、フライスはマット調が多い。
現場の職人は、こうした微妙な模様の「流れ」「反射」「音」から加工機を見抜きます。これこそ”見えない技術の証”です。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 加工表面の線を消す方法はありますか?
A. 研磨やバフ仕上げで除去可能です。仕上げ工程を追加することで光沢と精度を調整できます。
Q2. 旋盤加工とフライス加工のコスト差は?
A. 一般的に旋盤加工の方が短時間で済み、コストは約2~3割低めです。
Q3. 丸物でもフライスを使うケースは?
A. 溝や段付きなど、複雑形状を追加する際です。組付側の位置制御が必要な場合に採用します。
Q4. フライス面の粗さを減らすには?
A. 切削条件(回転数・送り量)を上げ、より細かいエンドミルを使用します。
Q5. 面粗度の基準はどれぐらい?
A. 一般切削でRa3.2程度、精密品ではRa1.6以下が目安です。
Q6. 小ロット1個でも対応できますか?
A. はい。当社では1個~200個までの短納期少量生産を得意としています。
Q7. 材質による仕上がり違いは?
A. アルミは明るい筋目が出やすく、ステンレスはやや鈍いツヤになります。硬度に応じて加工痕の深さも変わります。
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まとめ
放射模様=旋盤、平行筋=フライスで見分ける
加工方法の選定がコストと品質のバランスに直結する
当社では、材質・数量・納期に応じた**最適加工提案を実施
仕上がり面はただの見た目ではなく、「加工履歴」そのもの。機械加工の世界には、職人の技と工夫が光る”サイン”が刻まれています。当社では今後も、現場で役立つ加工知識を発信してまいります。
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