今日は榊原工機という会社そのものの話をしてみようと思います。
うちはもともと、どこか大きな会社の下請けとして始まった会社ではありません。本当に世の中の広い仕事、いわゆる町工場としてスタートしています。だから「この品物ばかりやる」という職種ではないんですね。いろんな機械の部品、治具の部品、そういうものを日替わりで削っている会社です。
扱う切削品は、だいたい手のひらサイズくらいまで。マシニングセンタで言えば横幅は1メートル、奥行きは400mmまで取れますが、クレーンがないので重さは20kg以下というところになります。NC旋盤も大型のものはありませんので、6インチ、8インチ、10インチの機械が並んでいます。
そしてうちの強みはワイヤーカットを持っていることです。これがあるおかげで、大概のものは社内で作れてしまう。外に出さずに完結できるというのは、納期の面でも品質の面でも大きいです。結果として、短納期・小ロットの部品を得意とする会社になっています。
どんな人が向いているか、という話もしておきます。
工場で同じものをラインで流し続けるのが嫌だ、という人。毎日いろんなものを作ってみたい、ものづくりそのものが好きだという人。そういう人には、うちの仕事は向いていると思います。逆に、決まったものを黙々と大量にというのを望む人には、たぶん落ち着かない現場です。
もし働きたいという人がいれば、20代なら未経験でも大丈夫です。ただ、30代40代から一から技術を覚えるとなるとハードルは高いので、その年代の方は経験者ということになります。逆に言えば、すでにこの世界で経験を積んできた方なら、うちのように毎日違うものを作る現場は面白いはずです。
一生ものの技術を身につけて、食いっぱぐれのない商売をするというのも、悪くない選択だと思いますよ。