第17回:Tスロット溝加工とワイヤーカットの使い分け

2025年7月25日
#社長ブログ

どっちが正解?

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

みなさん、こんにちは。

今日は「溝加工のやり方」について少しお話しします。

Tスロット溝の加工方法

一般的に、こういったTスロット形状の溝加工は、専用の刃物、いわゆる**Tスローカッター(T-slot cutter)**を使って切削するのが一番効率的です。
数量が多い場合は、この方法が圧倒的に早くて安定しています。

1個だけだとどうなる?

しかし、単品加工や少量生産の場合は話が変わります。
Tスローカッターには刃物の幅や直径ごとに種類があり、1個のためだけに専用刃物を購入するとコストが合わないケースが出てきます。

榊原工機での取り組み

そこで榊原工機では、ワイヤーカットを活用しています。

ワイヤーカットは時間がかかり、一般的には単価も高くなりがちですが、
当社ではTスローカッター加工の相場感に近い価格でご提供できるよう工夫しています。

メリット
• 専用刃物の購入が不要(刃物代がかからない)
• 複雑形状でも対応可能
• 適正な価格で仕上げられる

結果的に、単品や少量でも無駄なコストをかけずにTスロット溝を実現できています。

「数量が少ないけれどTスロットが必要」そんなとき、ワイヤーカットという選択肢をぜひ覚えておいてください。

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