仕上がり面でわかる加工の違いとは?

皆さんこんにちは。榊原工機の榊原です。
今回は「仕上がり面から分かる加工方法の違い」について、簡単にご紹介します。
私たちのように日々金属加工を行っていると、製品の仕上がり面を見るだけで「これは旋盤で加工したな」「これはフライス加工だな」と、すぐに見分けがつくようになります。
▼ 旋盤加工の特徴
旋盤は、材料を回転させて工具で削る加工方法です。
側面を見ると、中心から放射状にきれいな筋目(スジ目)が出ているのが特徴です。まるでレコード盤のような模様が見えると、それは旋盤で削られた証拠です。
旋盤加工の仕上がり面写真見てください。
▼ フライス加工の特徴
一方、フライス加工では、エンドミルという回転工具を使って材料を削ります。
そのため、平行方向や曲面に沿った工具の通り道のような筋目が見えるのが特徴です。旋盤のような放射状にはなりません。
フライス加工の仕上がり面写真見てください
▼ 加工の違いがわかると、面白い
「ただの丸い面」に見える部品も、じっくり見るとその加工の歴史が見えてきます。
そしてこの「加工目」を見れば、どんな機械で、どんな方法で削られたかが分かるんです。
まさに職人のサインともいえるものですね。
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仕上がり面の違いに注目することで、加工方法だけでなく、精度やコスト、工夫の跡まで見えてくることもあります。
ものづくりの現場には、こうした「目に見えない技術」がたくさん詰まっています。
今後も、こうした加工の豆知識を発信していきますので、ぜひお楽しみに!
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