パイプの作り方

パイプ形状の製作といえば、外周を削り、内径に穴を開け、仕上げるという切削工程をイメージされる方が多いかと思います。
しかし実際には、パイプには規格があり、設計者がその規格を踏まえて「既成のパイプ材を切断し、仕上げるだけでよい」という形で設計してくれる場合もあります。
昔はこういったパイプ素材を購入する際、3メートルや5メートルといった“定尺”での一本売りが一般的でした。しかし現在では、200mmや300mmといった必要な長さだけを購入できるシステムが整っています。
確かに単価は割高になりますが、定尺購入よりもトータルコストは抑えられるケースが多く、1個・3個・5個といった少量のパイプ加工には非常に便利です。
必要な分だけ材料を入手できる――こうした仕組みは、製造現場にとって大きな助けとなっています。