第47回:「公差に入っていればOK」で終わらせたくない話

2026年7月28日
#社長ブログ

仕上がり面とチップ選定

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

今日は旋盤加工の仕上がり面について書きます。

写真を見てください。上の製品と下の製品を見比べてみてほしいんです。上の製品はピカピカで綺麗ですよね。下の製品はなんだかくすんでいて、正直あまり綺麗じゃない。問題はここなんです。

「公差に入っているからOK」──これももちろん正しい解釈です。図面の要求は満たしている。検査も通る。何も間違っていません。

ただ、これを手にしたお客さんの気持ちを考えると、やっぱり上の製品のほうが嬉しいですよね。同じ値段、同じ寸法なら、綺麗なほうがいいに決まっている。

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

チップの使い分けの話

じゃあ何が違うのか。切削の刃物、いわゆるチップの選定です。ざっくり言うと、超硬のチップとサーメットのチップがあります。

  • 超硬のチップ:SKD11やHPM1のような硬い材料の仕上げに向いています
  • サーメットのチップ:S45Cのような柔らかめの材料の仕上げに向いています

材質に合わせてチップを変更する。当たり前のことのようですが、これができているかどうかで仕上がり面がまるで変わってきます。今回はたまたま目についたので、すぐに社内で共有しました。こういう細かいことの積み重ねなんだと思います。

榊原工機として意識したいこと

一番は、公差に入っていること。これは大前提です。その上で二番として、美しい製品を作る。ここを榊原工機としては意識してやっていきたいと思っています。

寸法さえ合っていればいい、という仕事もあります。でも、受け取ったお客さんが「お、綺麗だな」と思ってくれる製品を出せる会社でありたい。そう思っています。