こんな切削面です。

榊原工機の榊原です。
今回は「6F材」について、あらためて説明してみたいと思います。
加工業界の方なら「6F材」という言葉はよくご存じだと思いますが、一般の方には意外と知られていない用語かもしれません。そこで、今回は写真付きでわかりやすく紹介します。
⸻
■ 6F材ってなに?
「6F」とは、6面全てがフライス加工された材料のことを指します。
• 6 … サイコロのような6面体の「6」
• F … フライス(フライス加工)のF
つまり、「6F材」とは、材料の6面すべてをフライス盤などの機械で削って、平面を出してある材料のことを言います。
⸻
■ なぜ6F材を使うの?
私たち榊原工機では、主にこの6F材を使って切削加工を行っています。理由はシンプルで、「早くて、安くて、精度が高い」からです。
昔は、黒皮材(=表面が酸化皮膜で覆われた素材)を買って、自社で6面すべてを削っていました。
でも最近では、6F加工に特化した専用機械を持つ専門業者さんが増え、
自社で加工するよりも はるかに安く、早く、正確に仕上げてくれるようになりました。
⸻
■ 加工現場の今
なので、現在ではほとんどの加工業者さんが、最初から6F材を仕入れて加工しています。
「黒皮材から一から削る」という仕事は、今ではごく稀な特注品や大物の加工のときぐらいです。
⸻
■ まとめ
6F材は、時間とコストを削減できる「現代の加工現場の標準材料」とも言える存在です。
これから加工やモノづくりに関心を持つ方は、ぜひこの「6F材」という言葉、覚えておいてくださいね。
⸻
※この記事には実際の6F材の写真を掲載しています。素材の違いが一目でわかるよう、ぜひご覧ください!