放電加工の活用

今回ご紹介するのは、「隅のRをなくす」ための加工方法についてです。
写真をご覧いただくとわかるように、**隅の部分がきれいなピン角(シャープな角)**になっています。
通常、エンドミルで削ると工具の直径分のR(丸み)が角に残ってしまいます。これはどうしても避けられないものです。
では、その残ったRをどうやって取っているのか?
ここで活躍するのが 「放電加工」 です。
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放電加工とは?
放電加工は、銅製の電極を使って放電を行い、金属を少しずつ溶かして加工する方法です。
これにより、エンドミルでは削りきれない角のR部分を取り除き、シャープな形状(ピン角)に仕上げることができます。
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榊原工機での取り組み
弊社には放電加工機はありませんが、専門の放電加工業者さんに依頼し、必要な際にはこの加工方法を活用しています。
• エンドミルでの切削後に残ったR
• どうしても角をシャープにしたい部品
こういった場合に銅の電極を製作し、放電加工で仕上げるという流れです。
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まとめ
• エンドミル加工だけでは角にRが残る
• 放電加工ならそのRを取り、シャープな角を実現できる
• 銅電極を製作し、専門業者に依頼して仕上げている
**「角のRをなくしたい」**という要望には、こうした方法で対応可能です。
放電加工は少し手間のかかる工程ですが、仕上がりの美しさと精度を求める際には欠かせない技術です。