「バーチャル工場見学は、インターネット上で榊原工機の工場内を自由に見ていただけるサービスです」と榊原社長。パソコンやスマートフォンのブラウザから専用ページにアクセスすると、360度カメラで撮影した工場内の写真が表示され、まるで実際に工場内を歩いているかのように見学できる仕組みです。榊原工機のバーチャル工場見学では、工場内の8つのポイントで撮影した360度画像を見ながら、工場の様子や加工設備を間近で見ることができます。

榊原工機 バーチャル工場見学
https://www.sakakibara-kouki.co.jp/factory_tour/

操作方法も簡単で、画面をクリックやドラグするだけで向きを変えたり、拡大／縮小ができるようになっています。「実際に春日井市まで来ていただくのが一番なんですが、遠方の方や時間が取れない方にも、当社の設備や雰囲気を知っていただきたいと思って始めました」ということでした。写真や動画だけでは伝わりにくい「工場全体の広さ」や「設備の配置」「実際の雰囲気」などもご確認いただけます。

では前編の今回は、加工エリアの半分強、エリアAからエリアDまでを見ていきましょう。

エリアDは、NC旋盤旋盤のエリアに踏み込んだ場所で撮影しました。この写真からは見ることができませんが、旋盤の並びの奥にはミヤノのバーフィーダー付の自動盤もあります。

その他にも、マシニングセンターや各種旋盤、ワイヤーカット加工機など、手のひらサイズの精密部品加工に必要な設備が一通り揃っている様子を確認できます。「当社は小さな会社ですが、ベンチレースのような古い機械から最新の5軸加工機まで、幅広い設備を揃えているんですよ」と榊原社長は話してくれました。

ここまでで、加工エリアの半分強を見学できました。バーチャル工場見学を楽しむポイントを榊原社長に伺ったところ「いちばん見てほしいのは、充実した設備ラインアップです」とのこと。「あまり広くないスペースではありますが、NC旋盤、マシニングセンター、ワイヤーカット、複合加工機といった設備が入っているので、例えば単品ものだったら1日で物が完成できるケースも多いんですよ」

確かに一般的な加工会社では、旋盤加工→マシニング加工→ワイヤーカット加工と工程が分かれる部品の場合、それぞれを外注に出したり、複数の工場間を部品が移動したりすることになります。結果、輸送待ちや段取り替えに時間がかかり、納期が長くなりがちです。

その点、同一フロアで様々な加工を組み合わせられる榊原工機なら、全ての工程を社内で完結できます。「内製一貫で段取り・輸送待ちを圧縮できるので、短納期と品質の一貫性を両立できるのが当社の強みです」と教えてくれました。

榊原工機のバーチャル工場見学では、複合加工機、5軸加工機、マシニングセンター、NC旋盤、細穴放電加工機など、多彩な設備を確認いただけます。そして何より短納期と高品質を実現する大きな武器「同一フロアでいろいろ加工できる体制」を実感していただけるのではないでしょうか。

愛知県・名古屋エリアで旋盤加工、マシニング加工、5軸加工の依頼先をお探しの場合には「バーチャル工場見学で当社の工場を見ていただいて、安心してご相談いただけたら」と榊原社長。最新設備から汎用機までを組み合わせて活用しながら、1個からの単品加工、試作品、小ロット品、特急案件まで幅広く対応しています。お手元に図面がありましたら、ぜひお気軽に見積依頼をお寄せください。榊原社長からスピード返信で見積が届くと思いますよ！

来月はバーチャル工場見学の後半、エリアE～Hをご紹介します。

（インタビュー・構成＝ものづくりライター 新開潤子）