愛知県春日井市の金属加工メーカー・榊原工機が手がける「SAKAKI GEAR」ブランドの人気シリーズ「名もなきランタン」から、シリーズの集大成となる最新作「まほろば」がいよいよ登場! 2026年2月17日より、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」にてプロジェクトが開始されます。
Makuake
「灯り」を選ぶ体験。LEDとオイルを1分切替!特許出願構造の真鍮2wayランタン
今回は「まほろば」の魅力とこだわりポイントについて、榊原社長に伺いました。
「たまゆら」から「まほろば」へ ── シリーズの最高到達点
名もなきランタンシリーズは、LEDライト「GOAL ZERO」をベースにした真鍮製カスタムランタン「暁(あかつき)」から始まりました。「暁」は2024年のクラウドファンディングで657人から1,000万円を超える支援を集めた大ヒット商品です。
続いて「LEDの明かりも良いけれど、本格的な炎の明かりが欲しい」というユーザーの声に応えて、パラフィンオイルを使用する本格派オイルランタン「たまゆら」が生まれました。
そして今回登場した「まほろば」は、そのオイルランタン「たまゆら」をベースに、機構美と使い勝手を大幅に拡張した上位モデルとして誕生しました。「まほろば」という名前には、”最も美しい場所””到達点”という意味が込められています。
「オイルとLED、2つの明かりを切り替えられるように進化した、シリーズの最高到達点という意味で『まほろば』と名付けました」と榊原社長。大和言葉を製品名に用いるのは、職人として長く続けてきた日本のものづくりへのこだわりの表れでもあります。
さて、「まほろば」の最大の特徴は、1台でオイルランタンとLEDランタンの両方を楽しめる”二刀流”仕様です。
もともと、LEDライト GOAL ZEROのランタンケースとして始まった「名もなきランタン」シリーズ。「せっかくGOAL ZEROのカスタムパーツとしてやってきたわけだから、GOAL ZEROユーザーも置いてきぼりにしちゃいけない」ということで、オイルタンクを外してGOAL ZEROのLEDライトを組み込めば、そのままLEDランタンとして使うことができます。
オイルの温かみのある炎を楽しむもよし、LEDの手軽さで使うもよし。その日の気分やシーンに合わせて使い分けられるのは嬉しいですね。
町工場の技術が光る 3つのこだわりポイント
オイルランタンにとって、蓋の機構は使い勝手と安全性を左右する重要なポイントです。
「まほろば」の蓋は、開発中に何度も方式が変わりました。最初はネジ式で締めていましたが、炎の高さを調整する機構との干渉が課題に。次にリング式を試しましたが、リングがオイルに触れるため劣化が早いという問題がありました。
最終的にたどり着いたのが、テーパー(傾斜)をつけた蓋をペーパーで噛ませて密閉する方式。あの鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」の密閉方式に着想を得たものです。
「テーパーの角度は現在7.5度で仮決めしています。浅すぎるとペーパーで噛んで取れなくなってしまうし、緩すぎると簡単に外れてしまう。抜けやすさと固着のバランスを見ながら、実機で最適化を進めています」と榊原社長は話してくれました。
「まほろば」では、左側のつまみの中に六角レンチが仕込まれています。つまみをくるっと外すと六角レンチが現れ、それを使ってネジを回すことで炎の高さを微調整できるという仕組みです。
「この機能は、仲間から『高さ調節が欲しい』と言われて追加したもの。元々はギアを噛ませて上下させようと思っていたんですが、いろいろ試した結果、ネジ機構に行き着きました」と榊原社長。
言葉で聞くとシンプルに感じるかもしれませんが、限られたスペースの中に調整機構を仕込むのは相当な試行錯誤があったとのこと。「コロンブスの卵じゃないけど、見た人は『たったそんなこと?』と思うかもしれない。でもそこに行き着くまでは相当苦労しましたよ」と笑います。
ものづくりが好きな人なら、この精巧な仕組みに思わず唸ってしまうのではないでしょうか。
「まほろば」の本体には、断熱のためのレザーベルトが標準装備されています。炎の調整時に本体を触ると熱いので、少しでも安心して操作できるようにという配慮です。カラーは茶色が標準で、他の4色はセットオプションとして全5色展開。
ところが開発の途中で、真鍮の質感を愛するユーザーから「革はいらない、真鍮だけがいい」という声が届きました。
「もうMakuakeに申し込んだ後だったんですけどね(笑)。急いでベルトを脱着式に変更して、さらに外した状態でも不自然にならないよう、溝や凹凸のデザインを施しました」と榊原社長。レザーベルトをつけた姿も、外した真鍮無垢の姿も、どちらも美しく見えるように工夫されています。
革職人への相談、ボタン式脱着の採用、裏地の処理……。ひとつの変更の裏にも、細やかな改良の積み重ねがあるのが榊原工機のものづくりです。
炎の表情をコントロール ── 風調整窓
もうひとつ注目したいのが、つまみで操作する「風調整窓」です。つまみを回して窓を開閉することで、炎の揺れ方をコントロールできます。窓を開けると風が入って炎がゆらゆらと揺れ、閉じると静かに落ち着いた炎に。炎の”表情”を自分好みに変えられるなんて、なんとも粋な機能ですね。
まとめ:名もなきランタン「まほろば」のクラウドファンディングは、2026年2月17日スタート
「名もなきランタン まほろば」は、オイルとLEDの”二刀流”、テーパー蓋の密閉機構、六角レンチ内蔵の炎高さ調整、脱着式レザーベルト、風調整窓による炎の表情制御と、金属加工のプロならではのこだわりが凝縮された一台です。
ひとつひとつの機構の裏には、何度もの試作と改良を重ねた榊原工機の技術力があります。愛知県春日井市の町工場から生まれた「まほろば」、ぜひMakuakeでチェックしてみてください。
Makuake
「灯り」を選ぶ体験。LEDとオイルを1分切替!特許出願構造の真鍮2wayランタン
榊原工機は旋盤加工・マシニング加工・5軸加工を得意とする金属加工メーカーです。単品加工や試作品の製作にも対応しています。名古屋エリアで金属部品の加工先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。
(インタビュー・構成=ものづくりライター 新開潤子 https://office-kiitos.biz/)
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