加工に困った時、榊原工機にご相談いただくメリット

2025年10月22日
#ブログ
有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

はじめに:「駆け込み寺」として皆様の課題を解決します

製品開発や部品調達の現場では、日々さまざまな技術的課題に直面されることと思います。

「この複雑な形状、どこに依頼すれば実現できるだろうか」「特殊な材質の加工を引き受けてくれる業者が見つからない」「納期が厳しくて困っている」

こうした悩みは、プロジェクトの遅延やコスト増加に直結する深刻な問題です。私たち有限会社榊原工機は、愛知県春日井市で「機械部品加工の駆け込み寺」として、長年にわたりこのような困難な課題の解決をお手伝いしてまいりました。

特に手のひらサイズの小物部品における少量・試作加工を得意としており、お客様から「加工に困った時はまず榊原工機に相談する」と言っていただけることが、私たちの誇りです。

当社が大切にしているのは、単に設備を動かして加工するだけではありません。「お客様のご依頼にいつもベストパフォーマンスで応えるために、クリエイティブにものづくりをする」という姿勢です。この考え方が、多くのお客様に選ばれる理由となっています。

本記事では、榊原工機に加工のお悩みをご相談いただく具体的なメリットについて、私たちの技術力、経験、そして信頼性の観点から詳しくご説明させていただきます。

第1章:幅広い専門技術で複雑な課題を解決します

多様な材質と形状に対応できる理由

加工のご相談をいただく際、多くのケースで問題となるのが「形状が複雑すぎる」「材質が特殊すぎる」という点です。当社では、こうした技術的なハードルを乗り越えるための設備と人材を揃えています。

当社は「手のひらサイズの部品を中心に、小物部品なら何でも加工OK」という方針で、幅広い素材に対応しております。金属も樹脂も、まずはご相談ください。この柔軟性が、試作開発において素材の選択肢を広げ、お客様の設計の自由度を確保することにつながっています。

例えば、他社で「難しい」と断られがちな焼入れ鋼への追加工についても、加工現場のリアルな事情を踏まえてご相談に応じています。「できません」と即答するのではなく、「こういう条件ならできます」「こういう工夫をすれば実現可能です」と、前向きな提案を心がけています。

得意分野としては、旋盤、マシニング、ワイヤー加工を特に強みとしており、これらの技術を組み合わせることで、複雑な形状や高精度な仕上げが必要な部品にも対応できます。

設備を使いこなす「考えるエンジニア」の存在

複雑な形状の部品加工には、5軸加工機、複合加工機、ワイヤーカットといった高度な設備が不可欠です。しかし、機械があるだけでは意味がありません。その設備を最大限に活用する知恵こそが重要なのです。

当社のエンジニアたちは、部品製作のご依頼をいただいた際、「頭を旋盤のように高速回転させて」最適な加工方法を考えています。これは単なる比喩ではなく、実際の現場での思考プロセスを表現した言葉です。

具体的には、こんな判断を瞬時に行っています。

まず材料を見て「角材から削るか、丸材から削るか」を検討します。これだけでも加工時間やコストが大きく変わります。

次に設備の状況を確認します。「5軸加工機や複合加工機なら穴加工まで1台で完結できるが、今日はあいにく2台とも埋まっている。特急案件だから、すぐ動けるマシニングと旋盤で工程を組もう」といった柔軟な判断です。

このように、加工が難しいと感じられる複雑な形状や、厳しい公差が要求される部品であっても、当社のエンジニアは豊富な設備と知恵を駆使して、最適な加工ルートを創造的に設計し、実現へと導きます。

機械を動かす技術者ではなく、「考えて動く多能工のエンジニア」が揃っていることが、当社の大きな強みとなっています。

第2章:長年の経験で納期と品質の課題を解決

特急案件にも柔軟に対応する現場力

加工に困ることは、しばしば納期に困ることと表裏一体です。当社が「機械部品加工の駆け込み寺」と呼ばれる理由は、他社では対応が難しい急ぎの案件にも、長年の経験を活かして柔軟に対応してきたからです。

「加工に困った。納期に困った。いろいろな会社に相談するよりも、榊原工機1社で解決できることが多い」というお声をいただくことがあります。これは当社の一社完結体制と、迅速な判断力の証といえます。

特にお急ぎの場合には、実は「メールで返信を待つよりも、電話で直接事情を説明していただく方が早い」というのが現場の本音です。社長は話好きですので、電話で直接お話しいただければ、複雑な状況を共有しやすく、「旋盤のように高速回転する頭脳」で迅速に工程を組み替えることができます。

これは長年の経験から得た、最も確実でスムーズな発注のコツです。緊急時ほど、口頭でのコミュニケーションが威力を発揮します。

試作開発を成功に導くパートナーシップ

アイデアを形にする試作開発の段階は、予期せぬトラブルや仕様変更がつきものです。まさに「加工に困る」場面が多発するフェーズといえます。

当社は少量・試作加工にトコトン強い会社として、この試作開発において強力なパートナーとなることを目指しています。

例えば、ガレージブランドや個人ブランドの試作開発も積極的に支援しており、複雑でユニークなアイデアをお持ちのクリエイターの方々のニーズにもお応えしてきました。大手メーカーだけでなく、情熱を持ってものづくりに取り組むすべての方を応援したいと考えています。

また、試作段階で特に重要なのが「品質認識のギャップ解消」です。発注者と加工業者の間で求める品質基準が異なると、試作の段階での小さなズレが、量産時には致命的な問題につながります。

当社では長年の経験に基づき、事前の綿密な対話を通じて、お客様と当社の品質認識をしっかりとすり合わせることを大切にしています。「こういう仕上がりをイメージされているんですね」「この部分の精度はどこまで必要ですか」といった具体的なやり取りを重ねることで、期待通りの製品をお届けできるよう努めています。

第3章:知識の共有と製品開発で技術力を証明

専門知識を惜しみなく公開する姿勢

お客様が加工業者を選ぶ際、「本当にこの会社は難しい課題を解決できるのか」という点は重要な判断基準となります。当社では、自社ウェブサイトを通じて部品加工に関する専門知識を積極的に公開しています。

これは単なる情報発信ではありません。お客様の知識レベルを高め、より円滑な発注を実現していただくための取り組みです。

例えば「マシニング・旋盤・5軸加工機のリアルなトラブル事例」を公開しています。高度な加工には必ずリスクが伴います。そのリスクと、それに対する対応ノウハウを持っていることを、包み隠さずお伝えしています。

こうした情報を事前にご覧いただくことで、発注担当者の方々は加工の現実を理解し、無理な要求を避けやすくなります。結果として、お互いにとって実現可能で満足度の高いプロジェクトが進められます。

また「発注担当者必読!見積依頼のコツと部品加工の見積内訳を徹底解説」といった記事も公開しています。材料費、加工費(機械稼働時間、段取り費)、治工具費などがどのように構成されているかをご理解いただくことで、適正なコストで必要な品質を得るための交渉を円滑に進めていただけます。

さらに「中国調達のリアル──現場から見るトラブル事例と対応策」といった、グローバル調達のリスクを国内のプロの視点から解説する記事もあります。海外調達と国内調達、それぞれのメリット・デメリットを知っていただき、最適な選択をしていただきたいと考えています。

自社製品で示す技術力の証

当社の技術力を最もわかりやすく証明しているのが、自社ブランド「SAKAKI Gear」での製品開発です。

その代表例が、5軸加工技術から生まれた高級ゴルフパター「SAKAKI PUTTER」です。このパターは、ステンレスや真鍮といった素材を削り出して製造しています。

日々お客様のためにお受けしている加工と同じ技術を、一般製品の最高精度レベルで実現したものです。つまり「当社に依頼すれば、このレベルの精度で製品を作ることができる」という、技術力と品質の保証となっています。

試作をご依頼いただく際にも、SAKAKI PUTTERが示す品質水準を基準としてイメージしていただければ、「このレベルの精度で実現できる」という確信を持っていただけると思います。

第4章:一社完結体制と透明性で信頼を築く

複数の工程を社内で完結できる安心感

加工に困った時、最も避けたいのは複数の業者をたらい回しにされることです。「この工程はA社、次の工程はB社」となると、工程間での品質管理ミスや納期遅延のリスクが高まります。

当社では「加工に困った。納期に困った。いろいろ相談するよりも榊原工機1社で解決できることが多い」という評価をいただいています。

これは、材質対応の幅広さ、複数の加工技術(旋盤、マシニング、ワイヤー加工)、そして多様な設備(5軸加工機、複合加工機など)を背景に、多くの工程を社内で完結できるためです。

一社で完結できることのメリットは、品質管理のリスク軽減だけではありません。コミュニケーションの効率化という大きな利点もあります。

複雑な形状の部品や試作開発では、細かい仕様の確認や品質認識のすり合わせのため、頻繁なやり取りが必要です。窓口が一本化されていれば、情報伝達の正確性が飛躍的に向上します。「前の業者にこう言ったのに、次の業者には伝わっていなかった」という事態を避けられます。

コストの透明性を大切にしています

加工のお悩みと同時に、コストへの不安を抱えていらっしゃる方も多いと思います。当社では見積に関する知識を公開することで、できる限り透明性を確保しています。

「見積内訳を徹底解説」というコンテンツでは、加工費がどのように積み上がっていくのか、段取り費とは何か、治工具費はどういう時に発生するのかといった点を詳しく説明しています。

こうした知識を持っていただくことで、「なぜこの金額になるのか」をご理解いただきやすくなり、お互いに納得のいく取引ができます。

また、お見積りの段階で不明点があれば、遠慮なくお尋ねください。「この項目は何ですか」「なぜこの工程が必要なんですか」といったご質問に、わかりやすくお答えします。

相談しやすい「あたたかい町工場」の環境

技術力だけでなく、人間的なつながりも信頼関係の大切な要素です。当社は「工場に見えない町工場」とよく言われます。

実は「工場っぽくない外観」が自慢の一つでもあります。1階では金属加工を行っていますが、2階の事務所は木の温もりを感じる空間となっており、緑にあふれた環境です。

この「あたたかい町工場」の雰囲気は、お客様が技術的な問題だけでなく、製品に対する熱意や懸念事項をオープンに共有しやすくします。「こんなこと聞いていいのかな」という遠慮なく、気軽にご相談いただける関係性を大切にしています。

初めてのお客様でも、「思ったより話しやすかった」と言っていただけることが多く、それが長いお付き合いにつながっています。

第5章:クリエイティブなものづくりで課題を解決

単なる加工ではなく、最適な解決策を提案

当社が大切にしているのは「クリエイティブなものづくり」という考え方です。これは単に図面通りに加工するだけでなく、お客様の課題に対して最適な解決策を提案するという姿勢を意味しています。

例えば、お客様から「こういう形状で作りたい」というご相談をいただいた時、「その形状だと加工が難しくコストも高くなりますが、少しこう変更すれば同じ機能を保ちながらコストを抑えられますよ」といった提案をさせていただくことがあります。

あるいは「この材質でないとダメですか?代替材でも性能を満たせて、入手もしやすいものがありますよ」といったアドバイスも行います。

こうした提案ができるのは、長年の経験と多様な案件に対応してきた実績があるからです。お客様の目的を理解し、その実現に向けて一緒に考える。それが当社の「クリエイティブなものづくり」です。

「ベストパフォーマンス」を追求する姿勢

「お客様のご依頼にいつもベストパフォーマンスで応える」というのが当社のモットーです。

これは、高品質な製品を納期通りにお届けすることはもちろんですが、それだけではありません。お客様のビジネスの成功に貢献できる最良の方法を常に模索するという意味でもあります。

例えば、試作段階で「ここをこう改善すると量産時のコストが下がります」といった先々を見据えたアドバイスも行います。目の前の1個の試作品を作ることだけでなく、その先の量産化まで視野に入れてお手伝いしたいと考えています。

また、納期についても、ただ「できる・できない」ではなく、「この納期なら確実にできます」「もし〇日早めたいなら、こういう工夫が必要です」といった具体的な選択肢をお示しするよう心がけています。

おわりに:困った時こそ、榊原工機にご相談ください

私たち有限会社榊原工機は、「機械部品加工の駆け込み寺」として、お客様の「加工に困った」を「実現できた!」という成功体験に変えるお手伝いをしてまいりました。

複雑な形状の部品、特殊な材質、厳しい納期、試作開発の壁。どんな課題であっても、まずはご相談ください。「考えて動く多能工のエンジニア」が、高度な設備を駆使して最適な解決策をご提案いたします。

手のひらサイズの小物部品の少量・試作なら、特に当社の得意分野です。金属も樹脂も対応可能です。旋盤、マシニング、ワイヤー加工といった技術を組み合わせて、一社で完結できることが強みです。

お急ぎの場合は、ぜひお電話でご相談ください。メールよりも早く、柔軟に対応できます。

「あたたかい町工場」の雰囲気の中で、お客様のものづくりを全力でサポートいたします。加工のことでお困りなら、どうぞお気軽にご連絡ください。

皆様からのご相談を、心よりお待ちしております。