第60回:名もなきランタン「始まり」― 削ったものが誰かの手に渡る

2026年8月10日
#社長ブログ
有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

今日はものづくりの話というか、うちが展開している SAKAKI GEAR(榊ギア)の話をしてみようと思います。

SAKAKI GEARで一番初めに作ったのが、「名もなきランタン 始まり」というランタンです。

これが何かというと、キャンパーの間ですごく人気のある Goal Zero(ゴールゼロ)というLEDライトがありまして、そのLEDライトをランタンのように見せるカスタムパーツなんですね。ランタンケースと言えばいいでしょうか。LEDライトが中に入ったランタン、と思ってもらえればいいです。

大きさは装着した状態で高さが10cmくらい。手のひらの上に乗る、かわいらしいサイズです。

これを真鍮の削り出しで作りました。テーブルや寝室に置くライトのような、シリーズの中でも最もシンプルな形。それが「始まり」です。

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

分かりやすいのがこの写真です。真ん中がGoal Zeroの本体。左が下側の真鍮パーツで、三本の柱が立っています。右が上に嵌まるリングです。

このライト単体でも、明かりとしては十分に優秀です。ただ、キャンプの夜のテーブルに置いたときに「絵になる」かというと、そうでもない。

この真鍮の部品を組んでやると、ランタンになる。中身は同じライトなのに、置いてある景色が変わります。うちがやっているのは、そういう仕事です。

有限会社榊原工機|小物部品の少量~中量生産に特化|ガレージブランド・個人ブランド”の試作開発も

真鍮というのは経年変化する金属です。削った直後からどんどん色が落ちていくんですが、その色落ちが味になる。逆に、きれいな状態を保ちたい方は、靴磨きのように磨き剤で真鍮を磨いてやってください。

中身はUSBで充電できるLEDライトなので、非常用の明かりとして家に飾っておいてもいいですし、キャンプに持ち出してもいい。そういうコンセプトの製品です。

——ここからが、実は本題です。

ものづくりが、実際の販売に結びつく。この楽しさを、うちの現場の人間に味わってもらいたいというのが、私の思いなんです。

自分たちが削ったものが、実際に誰かの手に渡って使われる。めちゃくちゃ楽しいと思いませんか。そういうことができる商売って、なかなかないと思うんですよね。

そういうことをやってみたい、という方を募集しています。実はそれが、この話の裏の目的でした。